残されたのは、私だけだった













すべてを思い出したときには既にみんな居なくて私が最後だった

私の「ゆめ」

おかあさんへ対する想い
ずっと好きだった人への想い

その二つの想いが叶っただけで私は満足です



貴方とすごす時間はとても幸せでした

家庭科部の部室で過ごした時間

中庭で一緒に遊んだ時間

そのすべてが私にとってかけがえの無い思い出です


ゆめをありがとう

希望をありがとう

想いをありがとう


もう私に思い残す事はありません

ゆめから覚める覚悟もできています

現実を受け入れる勇気も貰いました


あとは貴方たちだけです

私が言うのも変ですが、

「強くなって下さいね....リキ」

私を強くしてくれた貴方なら

きっと出来る筈だから



「ゆめ」が終わる

私は最後の「ゆめ」が終わるまで眠りにつく

「最後に一つ...言わせて下さい」

貴方には届かないかもしれないけど....

でも私は言う

私が一番伝えたい事だから



「愛を、ありがとう」



これだけあれば、私の想いは貴方の中で生きていける